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Dr.ファロのフラメンコ・クリニック vol.3

  • norique
  • 5 時間前
  • 読了時間: 4分

(domingo, 20 de abril 2025)

 

大阪を拠点に活動し、劇場公演からタブラオライブまで日本各地で大活躍中の若手フラメンコダンサー、ファロリート(Farolito)こと出水宏輝さんが、フラメンコを愛する皆様の様々なお悩みに、親切&丁寧にアドバイス。

その処方箋は、もしかしたらあなたの役にも立つかもしれません。

尚こちらのクリニックは、2か月毎に診察いたします。


文/出水宏輝

Texto por Kouki Demizu


2504出水宏輝3_回転
(写真)©野口英一

Q1. バイレ練習生です。

今年から新しい教室でフラメンコを再開しました。

今迄の教室では殆どブエルタの練習は無く回転は苦手でした。

新しい教室ではシェネやブエルタ・ケブラーダの練習が必ず有り、上手く出来ず苦戦してます。

回転のコツを知りたいです

宜しくお願い致します。

(ペンネーム M・Uさんより)


▶︎ 回転僕も苦手ですー!!!!むずかしいですよね…まずは体幹を身につけることが重要かな?と思います。体幹を身につけるためにはプランクをするほか、身体の軸をまっすぐに保ちながら片足立ちになったりしてみると良いです。片足立ちになると少しずつ身体の軸がブレてることが理解できます。そこから身体の真ん中の軸を意識して、その軸をぶれさせないように回ると良いと思います。

そして回るときに重要なのは、

・胴体をひきあげること

・ブラソのスピード

・顔をしっかりつけること

が重要だと感じます。

胴体を引き上げながら、ブラソを使って回って、振り返るころにはブラソを戻す。顔は自分の背面を見た後にすぐ顔をつけて前面を見ると良いと思います。

書きながらの説明って難しいですね…(笑)


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Q2. ファロさんのタンゴが大好きです!

同じように踊れたらって思うんですがなかなか難しいです。

タンゴのノリで大切にしていることはありますか?

(ペンネーム ララママさんより)


▶︎ タンゴ、僕も大好きです!タンゴのノリは重さが大事とされていますが、粘り気も必要だと思います。コンパス内に納めようとマルカールを早く動かしたりせずに、コンパスを跨いでマルカールをするようなイメージで踊ると粘り気が出てきます。

早いところは早く、ゆったりするところはゆったりとして踊ると、タンゴならではのノリが出るような気がします。

数字で例えるの得意ではないのですが、タンゴを1, 2, 3, 4と取っているとしたら、1コンパス目の4から2コンパス目の1にかかるところの粘りを意識するとタンゴの重さが表現できます。

どんな曲でも重さや粘り気が必要ですし一概にこれだけとは言えませんが、僕が意識しているところでいくとその辺りを中心に意識しています!


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出水宏輝プロフィール写真
©Shigeto Imura

【プロフィール】

出水宏輝(Kouki Demizu)/10歳の時に石川敬子フラメンコ教室にてフラメンコを始め、田中光夫氏にギター・カンテを、舞踊・パルマを棚原美和氏に師事。14歳のときにタブラオ ロス・ヒターノスで男性舞踊手としてプロデビュー。2014年、官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」の1期生として1年間スペイン留学。2018年第1回全日本フラメンココンクールで努力賞、2019年日本フラメンコ協会第28回フラメンコ・ルネサンス21「新人公演」で奨励賞、2021年第10回エルスール財団新人賞(フラメンコ部門)を受賞。

また、2018年摂南大学入学宣誓式にて、在学生300名以上とフラメンコのフラッシュモブを大阪城ホールにて実施。

現在、大阪を拠点としながら全国各地で精力的に活動している。


☆活動情報はこちらから。


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