(martes, 7 de mayo 2024)
スペイン国立バレエ団の芸術監督として、数々の名作を生み出した舞踊家アントニオ・ナハーロが、自身のカンパニーとしてこの7月に初来日します。美の結晶ともいえる珠玉の2作品を携え、東京と神奈川の2か所で劇場公演を行います。
7月5日から7日は東京・渋谷で、ALENTO(アレント)2公演とQUERENCIA(ケレンシア)2公演の計4公演を開催。ALENTOはナハーロのスペイン国立バレエ団時代の代表作、QUERENCIAは新生ナハーロ舞踊団最初のオリジナル作品です。
そして、7月9日(火)には神奈川の小田原三の丸ホールにて、QUERENCIA(ケレンシア)を上演します。
スペイン舞踊の真髄を究めた美しくも華麗な劇場作品を、この機会にお見逃しなく!
【公式サイト】
*この公演は、文化庁の「劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業」の対象で、小学生~18歳以下のお子様は無料招待となります。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。
アントニオ・ナハーロ舞踊団 東京公演
〔日 程〕
2024年7月5日(金)19:00開演(18:15開場)Aプログラム
7月6日(土)13:00開演(12:15開場)Aプログラム
7月6日(土)17:00開演(16:15開場)Bプログラム
7月7日(日)13:00開演(12:15開場)Bプログラム
※計4公演
〔会 場〕渋谷区総合文化センター大和田 さくらホール(東京都)
〔演 目〕
【Aプログラム】
ALENTO(アレント)
振付:アントニオ・ナハーロ
【Bプログラム】
QUERENCIA(ケレンシア)
振付:アントニオ・ナハーロ
〔料 金〕S席 ¥15,000 /A席 ¥12,000 / B席 ¥9,000 / タブラオ席 ¥20,000(全席指定・税込)
※タブラオ席は1階最前列、1公演につき21席限定(取扱いはイープラスのみ)
※タブラオ席ご購入者には、アントニオ・ナハーロのサイン入りパンフレットをプレゼント
〔チケット取扱〕
イープラス https://eplus.jp/
*Family Mart店舗
*セブン-イレブン(Pコード:525-524)
ローソンチケット https://l-tike.com/antonio-najarro/
*店頭販売:ローソン、ミニストップ店内Loppi(Lコード:35097)
※未就学児童入場不可
※車椅子席をご希望の方はS席チケットをご購入の上、サンライズプロモーション東京へお問い合わせください。
アントニオ・ナハーロ舞踊団 小田原公演
〔日 程〕 7月9日(火)17:00開演(16:15開場)
〔会 場〕 小田原三の丸ホール 大ホール(神奈川県)
〔演 目〕 QUERENCIA(ケレンシア)
振付:アントニオ・ナハーロ
〔料 金〕S席 ¥15,000 /A席 ¥12,000 / B席 ¥9,000 / タブラオ席 ¥20,000 (全席指定・税込)
※タブラオ席は1階最前列、8席限定(取扱いは小田原三の丸ホールweb予約・窓口のみ)
※タブラオ席ご購入者には、アントニオ・ナハーロのサイン入りパンフレットをプレゼント
〔チケット取扱〕
小田原三の丸ホール:窓口(10:00~20:00・休館日/第1・3月曜日(祝日の場合、翌日以降の平日))
小田原三の丸ホール:web予約 https://p-ticket.jp/odawara
イープラス https://eplus.jp/
*Family Mart店舗
*セブン-イレブン(Pコード:525-524)
ローソンチケット https://l-tike.com/antonio-najarro/
*店頭販売:ローソン、ミニストップ店内Loppi(Lコード:35097)
※未就学児童入場不可
※車椅子席をご希望の方はS席チケットをご購入の上、サンライズプロモーション東京へお問い合わせください。
〔主催〕 MIYAZAWA & Co. / CIC
〔後援〕 駐日スペイン大使館 / インスティトゥト・セルバンテス東京/
〔問合せ〕サンライズプロモーション東京 TEL:0570-00-3337(平日12:00〜15:00)
アントニオ・ナハーロ舞踊団がやってくる!
文/志風恭子(舞踊ジャーナリスト)
スペイン舞踊の粋を極めた、スペイン国内はもとより世界各地で絶賛されている、スペインで最も美しくスタイリッシュな、スペイン舞踊で魅せる舞踊団だ。
スペインといえばフラメンコ、とイメージする人が多いだろうが、スペインの舞踊は何もフラメンコだけではない。地方ごとに異なった豊かな文化があるスペインならではの各地に伝わる民族舞踊、エスクエラ・ボレーラと呼ばれる、ロマンチックバレエと関係の深いバレエシューズで踊る古典舞踊、古典舞踊や民族舞踊、フラメンコなどの要素が組み合わされてスタイリッシュに踊られるエスティリサーダ、そしてフラメンコ、と四つのジャンルがある。その全てを極めた彼が、後進の素晴らしいダンサーたちを主役に、華やかで美しく、心に残る作品を見せてくれるこの舞踊団の創立は2002年。2011年にスペイン国立バレエ団芸術監督に就任したこともあって一時休止していた自らの舞踊団の活動を再開したのは2020年。グラナダの国際音楽祭で行われたその公演が喝采を持って迎えられたことはいうまでもない。
スペイン国立バレエ団にダンサーとして在籍時代、すでに自らの振付作品をバレエ団で上演したという早熟の天才、アントニオ・ナハーロ。その活動の場はフラメンコのみにとどまらない。ステファン・ランピエール『ポエタ』や同郷ハビエル・フェルナンデスへのフィギュアスケートへの振付作品を覚えている人は多いことだろうが、そのほかにもアーティスティックスイミングのスペイン代表や、オペラ作品の振り付けも手がけるなど多種多彩な活躍で知られ、2023年12月公開のディズニー映画『ウィッシュ』の振り付けも手がけたそうだ。専門的な知識がなくとも誰もが楽しめる作品を作り上げる彼の才能が改めて認められたということだろう。
そう、なんの予備知識がなくとも楽しめる、美しい音楽と華麗な舞踊にあなたも酔わされてみませんか。
【作品解説(志風恭子)】
ALENTO(アレント)/Aプログラム
2015年、アントニオ・ナハーロがスペイン国立バレエ団芸術監督時代にバレエ団で初演した『アレント』は、スペイン舞踊をより伝統にとらわれることなく、ジャズやコンテンポラリー、ストリートダンスなどの要素も取り入れて現代化し、スピード感と独自のセンスでみせた作品。まるでミュージカル作品のような華やかさと躍動感で6つの場面を展開したこの国立バレエ団でのバージョンは、2015年の日本公演においても上演され、多くの観客を魅了しました。
今回の、ナハーロ舞踊団のバージョンは、2020年グラナダの国際音楽舞踊祭で初演されたもので、ミュージシャンたちによる生演奏で上演されるのが最も大きな違いでしょうか。国立版に音楽だけのソロや、新しい振り付けも加わって、より充実した内容になっています。迫力のある群舞はもちろん、男性だけでの群舞、女性だけの場面、男女ペアでのソロ、女性ソロと変化に富んだナンバーで最後まで飽きさせません。めくるめく、新しいスペイン舞踊の世界に触れることができる作品と言えるでしょう。
QUERENCIA(ケレンシア)/Bプログラム
新生ナハーロ舞踊団としての最初のオリジナル作品『ケレンシア』は2022年マドリードで初演されました。とにかく美しいのです。伝統的なスペイン舞踊の、形や動きの美しさを何よりも堪能できる作品です。オーケストラが奏でるのはオリジナル曲ですが、スペインの民族音楽やフラメンコ、またスペイン国民楽派、ファリャやアルベニス、グラナドスなどの作品を思い起こさせるようなメロディーやリズムに彩られ、伝統的な形や動きを現代風に洗練させたアントニオ・ナハーロならではの振り付けで魅せてくれます。特にエスクエラ・ボレーラと呼ばれるバレエシューズで踊られる跳躍や回転が特徴的なスペインの古典舞踊は圧巻の一言。バレエダンサーのような高い能力とスペイン舞踊ならではの様式美の両方を必要とされるこの難しいナンバーは、この作品の白眉と言えるのではないでしょうか。フラメンコだけではないスペイン舞踊の魅力を感じるために最適な作品で、何も考えずただその美しさに酔いしれていただきたいと思います。
*アントニオ・ナハーロの特集記事はこちらから
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